嘘をつく、その瞬間。

私達が、通っていた小学校は離婚している人が少なくて。

離婚した事がバレてしまった心華はいじめられる様になった。

差別、されていた。

丁度、3年生から6年生まで。

心華と、クラスが離れてしまって。

私と一緒に居るときは大丈夫だったけど、私と居ない時。

悲惨、だった。

暴言、暴力は当たり前で。

身体中ボロボロで。

その、綺麗な瞳には何も写ってはいなかった。

それは、中学でも続き。

一緒に、遠くの高校へ行こう。

と、言うことになったのだ。

そして、現在。

素敵な仲間に出会えて、笑顔になっている。

のに……。

「何で、また……っ!

あの子が、辛い思いをしなくちゃいけないの!?」

私では、作れなかった笑顔。

心華にとって、龍蝶は大切な存在なんだ。

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