嘘をつく、その瞬間。
助けてくれる。
そう、確信していた。
だけど…。
「っ、ごめん。」
目に涙を溜め、大粒の涙をこれでもか、と流すアオ。
「っ」
なんで、なんで、皆信じてくれないの?
私達、“仲間”じゃないの?
「竜也…!
お願い、信じて…!」
私は、竜也にしがみつく。
「…出ていけ。」
私の声は。
気持ちは。
誰にも、届いていない。
伝わってない。
「竜也!
お願い!信じて!」
「出ていけ!」
そう、髪を引っ張られる。
「痛っ…。」