嘘をつく、その瞬間。
「お前なんか、“仲間”じゃねぇ。」
そう、吐き捨て。
私を倉庫から出した。
ガシャン!と閉まったシャッター。
「お願い…!
開けて…!話をっ、聞いて…っ!」
私を、信じて!
そう、ドンドンとシャッターを叩く。
だけど、誰も開けてくれない。
視界が歪む。
私は…っ、どうすれば良いの?
『お前なんか、“仲間”じゃねぇ』
その、言葉が頭の中でリピートする。
じゃあ…どうしたら……どうしたら、仲間になれる……?
昨日まで、一緒に笑っていたのに。
昨日まで、ふざけていたのに。
『俺達、ずっと仲間な!』
そう、皆。
言ってくれたじゃない。
それは、嘘だったの……?
『今日から、仲間の桜坂心華だ!』
『宜しく!』
あの、笑顔は偽物だったの?