嘘をつく、その瞬間。

「お前なんか、“仲間”じゃねぇ。」

そう、吐き捨て。

私を倉庫から出した。

ガシャン!と閉まったシャッター。

「お願い…!

開けて…!話をっ、聞いて…っ!」

私を、信じて!

そう、ドンドンとシャッターを叩く。

だけど、誰も開けてくれない。

視界が歪む。

私は…っ、どうすれば良いの?

『お前なんか、“仲間”じゃねぇ』

その、言葉が頭の中でリピートする。

じゃあ…どうしたら……どうしたら、仲間になれる……?

昨日まで、一緒に笑っていたのに。

昨日まで、ふざけていたのに。

『俺達、ずっと仲間な!』

そう、皆。

言ってくれたじゃない。

それは、嘘だったの……?

『今日から、仲間の桜坂心華だ!』

『宜しく!』

あの、笑顔は偽物だったの?

< 24 / 79 >

この作品をシェア

pagetop