嘘をつく、その瞬間。
龍蝶は、心華の為に動く。
私は、それで満足。
逆に、もし、心華を泣かせてみたら暴走族だろうが容赦はしない。って感じ。
──だから。
「ほら、早く姫を辞めなよぉ。
桜坂さんと一緒に。」
醜い、欲望と嫉妬でできたこの女達から心華を守る。
「ケホっ、……誰が、辞めるもんですか。」
心華のお願いよ?
辞めるわけ、無いでしょう?
私は、心華を好き以上に思っている。
まさに、“依存”レベル。
まぁ……友達として、だけど。
「っ、この……!」
「う……っ。」
足で、思いっきり蹴られる。
「しぶとい……。
これなら、桜坂の方を虐めた方が良いわね。」
心臓が、ドクンと大きく動き、鳴る。