嘘をつく、その瞬間。
ショーが、始まって35分。
「本当、哀れねぇ……。」
少女は、高らかに笑う。
「所詮は、その程度の友情なのよ」
だから、あの子を捨てたんでしょう?
『──親友?誰があんたみたいなの親友にするのよ。』
ギュッと拳を作る。
「鬱陶しい……、消えれば良いのに。」
眉間にシワを寄せて静かに呟く。
少女の哀れな姿だ。
「…、まぁ良いわ。
貴方達が壊れてくれれば良いのよ。」
そう言って拳を緩めた。
ジワッと出てくる血を見てみぬふりをして。