嘘をつく、その瞬間。

「こんな薄っぺらい紙1枚で!

私は追い出され、アオは自分の足でここから立ち去った!

これだけで、これだけのことがあった!」

私は、ビリッと勢いよく写真を破り捨てた。

「もう、左右されない私達になろう。

仲間を最後まで信じきる私達になろう!」

こんなこと言う私が元から駄目だけど。

どうせなら、皆と直していきたい。

「文句ある人は、協力しなくて良い。」

冷たく、私は皆に言った。

「…心華。お前に賛成する。」

竜也は、そう私の肩を叩いて私の後ろに行った。

すると、次々と竜也の様に賛成する人が出てきた。

……最後。

< 71 / 79 >

この作品をシェア

pagetop