嘘をつく、その瞬間。
そう言われ、ドキリと心臓が痛くなった。
「ねぇ、アオ……。
もしかして、小春さんに何か言われたの……?」
「っ、……なんで、心華がアイツを知っているの?」
「否定、しないんだね。」
「なんで、アイツを知ったの!?
アイツに何か言われた?された?
何をされたの!どこでアイツと会った!?
なんで、なんでアイツの名前を知ってるの!?」
心華の口から、アイツの言葉が出たことに驚いた。
駄目、駄目よ、心華。
貴方は、綺麗なままでいて。
「アオ……落ち着いて……。
話そう?ね、?」
そう言われて、私は前髪をくしゃりと握り溜め息をついた。
「……いいよ、入って。」
私は、ドアを開け皆を家の中にいれた。