名は愛をあらわすっ!?
「明日香、居て良かったよ。」
「許可出してないのに部屋に入って来るの、そろそろ止めてくれないかな。」
「まぁ、そう言うなよ。」
「で、何持って来たの?」
良一が持っている大きな荷物。
「いまどき風呂敷に包んでるって泥棒みたいだよ。」
半分呆れながら、良一が風呂敷を開けるのを見つめる。
出て来たのはダンベルだった。
「…どうするの、これ?」
「いやぁ、あすかちゃんに気に居られる為にはまずは体作りからかな、って思ってな。」
「はぁ~。」
「いつ何があっても俺が守らなければならないじゃん。だからこのダンベルで鍛えるのさ。」
自信満々に言ってくる。
「で。」
「で?」
「どうしてここに持って来たのよ?」
「そりゃ、この部屋で体鍛えるからだよ。」