名は愛をあらわすっ!?
「ねぇ、良一。」
私の胸の苦しみ、気付いてくれない?
「樋口飛鳥を応援するのは良一の勝手だから全然いいけどさ。どうして私を巻き込むのよ?」
早速両手にダンベルを持って上げ下げし始めている。
「そりゃ、当然。」
当たり前の顔をして言う。
「ひぐちあすか、だからさ。」
「意味分かんない。」
もうダメ、限界だ。
辛すぎる。
好きって気持ちが辛すぎる。
でも。
良一を見つめると、額にうっすらと汗が浮き出ている。
必死にダンベルを上げ下げしている。
その姿が…。
やっぱりカッコいい。
やっぱり、好き…。