名は愛をあらわすっ!?
「はぁ~。」
またため息を吐くと、テーブルに置いてある2本目の缶コーヒーを手に取る。
この缶コーヒーも、樋口飛鳥のシークレットライブに応募したいからって協力して飲んでいるのよね…。
「そうだ、明日香。もう缶コーヒー飲まなくてもいいぞ。」
「えっ?」
プルタブにかけていた指が瞬時に止まる。
「飲まなくてもいいの?」
「ああ。」
「どうして?」
「そりゃあな。」
私を見てニヤリと笑う。
両手に持っているダンベルを床に置くと、右人差し指で真っ直ぐに指してきた。
「当選したからさ。」
「当選??」
「飛鳥ちゃんのシークレットライブに当選したんだよ!!」
「ええっ!?ああっ!」
持っている缶コーヒーを落としそうになった。