名は愛をあらわすっ!?
「ホントに?」
「ホントさ。」
人間の一生の運の量って決まっているらしい。
良一はこの当選でどれだけの運を使い果たしたのだろうか。
「飛鳥ちゃんに会えるんだ!」
「…だから鍛え始めたんだね。」
体中の力が抜けてしまった。
「ナマ飛鳥ちゃんを見れるんだ!」
「…良かったね。」
それしか言いようがない。
「何だよ、えらく他人事だな。」
持っていたハンドタオルで顔を拭き始める。
「だって他人事だもん。」
「他人事じゃないさ。」
汗を拭きとり、さっぱりとした表情のまま良一は続けた。
「応募内容読んだだろ?なんて書いてあった?」
「応募内容??」
思い出してみる。