名は愛をあらわすっ!?


『樋口飛鳥のフェイスブック見て下さいねっ!』


「あ~あ。」


両腕を真上に伸ばしてそのまま後ろに倒れ込んだ。


「何でこんな事調べてるんだろ。」


横を向くと、良一が置いて行ったダンベルが転がっている。


「私も体、鍛えようかな?」


起き上がってダンベルを手にする。


「重っ!?」


あまりの重たさに持ち上げる事を挫折した。


「こんなに重いダンベルで体鍛えるなんて、本気ね。」


また悲しくなる。


「…。だって仕方ないじゃん。私だってひぐちあすか、だもん。」


一粒溢れた涙を拭いて再びパソコンの前に座り直した。

最近始めたフェイスブックにログインする。

クラスの女子達の数名から友達申請されてあった。

そういえば。


< 26 / 164 >

この作品をシェア

pagetop