名は愛をあらわすっ!?
『樋口飛鳥のフェイスブック見て下さいねっ!』
「あ~あ。」
両腕を真上に伸ばしてそのまま後ろに倒れ込んだ。
「何でこんな事調べてるんだろ。」
横を向くと、良一が置いて行ったダンベルが転がっている。
「私も体、鍛えようかな?」
起き上がってダンベルを手にする。
「重っ!?」
あまりの重たさに持ち上げる事を挫折した。
「こんなに重いダンベルで体鍛えるなんて、本気ね。」
また悲しくなる。
「…。だって仕方ないじゃん。私だってひぐちあすか、だもん。」
一粒溢れた涙を拭いて再びパソコンの前に座り直した。
最近始めたフェイスブックにログインする。
クラスの女子達の数名から友達申請されてあった。
そういえば。