名は愛をあらわすっ!?
男子達の会話が一旦途切れた。
いや、男子達だけじゃない。
男子達の話が聞こえていたクラス中の生徒が一斉に時計が止まったように固まった。
何と言っても私が一番固まった。
静まり返る教室。
「…。」
気まずさと半信半疑の気持ちでゆっくりと男子達に目をやる。
そうすると、男子達が一斉に私を見ていた。
「な、なぁ。」
そのうちの1人が私に話しかけてくる。
「な、何よ。」
「お前…、名前何だったっけ?」
恐る恐る尋ねてくる。
「何だったっけって、何ヶ月このクラスなのよ。」
私の中の必死の抵抗。
抵抗したのには訳がある。
この次に言われる言葉が分かっていたからだ。
「お前の名前確か…。」
話しかけて来た男子だけでなく、他の男子達も口にしてはいけないと言う顔をしている。
私の名前は呪文かよ。