名は愛をあらわすっ!?


「間に合ったな。」


良一は満足そうな顔を浮かべている。

オレンジステージ。

樋口飛鳥のシークレットライブ会場。


「それにしてもスーパーアイドルがよくこんな小さなライブハウスに出てくれたね。」


「このライブハウスを運営している会社が飛鳥ちゃんの所属事務所と仲が良いらしくてね。今までも、事務所のアイドルの卵とか歌手がここでライブやってるらしいぞ。」


「良一よく知ってるね。」


少々呆れながら尋ねる。


「当たり前だろ。飛鳥ちゃんの事は何でも知ってるぞ。この前は昼食が飛鳥ちゃんの大好物のハンバーグで、その後に四つ葉のクローバーを見つけてな…。」


しまった。

変なスイッチを入れてしまった。


「もう分かったから。それよりライブ始まるんじゃないの?」


周りには誰もいない。


当選して招待された人達は既に中に入っているようだ。


「そうだった。よし、行くぞ!」


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