名は愛をあらわすっ!?


「彼女さんも腕組んで下さいよ~。」


「彼女じゃないんで…。」


「幼馴染、幼馴染、幼馴染…。」


「分かったって!何度も言うな!」


飛鳥ちゃんに従い、私も良一の腕に自分の腕を絡ませる。


「じゃあ撮りますね!」


主催者の男性が合図を送って写真を撮ってくれた。

暫くして見せられた3ショット写真。


「綺麗に撮れましたね!」


喜ぶ飛鳥ちゃんにつられて良一も苦笑いを浮かべる。

笑顔の飛鳥ちゃん、軽く微笑む私。

良一はこれでもか、というくらい顔が引きつっていた。


「良一…、顔怖いよ。」


でも。

ちょっとだけ私との距離の方が近い気がする。

気のせいかな。

でも、嬉しいな。


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