少女アリスの唄
1 迷い兎とアンドロイド
01
──…
「ラビット」
「ああ、もうすぐ、アリスに会えるんだね…楽しみだ、そう思わないかい、グロース」
「私も楽しみだ、早く会いたい。……アリスに」
────…
──…
夢、見てたのかもしれない。
何か、楽しいことが起こらないか、いつも頭に浮かぶのはそのことばかりで。
つまらない日常に飽き飽きしてきた。授業中はいつも上の空。くだらない。つまらない。
いつか、いつか、こんなつまらない日常じゃなくて、アドベンチャーチックな旅に出たい、と本気で思った。
でも、叶う確率は0パーセントに近く、ましてやアドベンチャーチックな旅だなんて、有り得る話じゃない。
そう、有り得ないんだから。
「ラビット」
「ああ、もうすぐ、アリスに会えるんだね…楽しみだ、そう思わないかい、グロース」
「私も楽しみだ、早く会いたい。……アリスに」
────…
──…
夢、見てたのかもしれない。
何か、楽しいことが起こらないか、いつも頭に浮かぶのはそのことばかりで。
つまらない日常に飽き飽きしてきた。授業中はいつも上の空。くだらない。つまらない。
いつか、いつか、こんなつまらない日常じゃなくて、アドベンチャーチックな旅に出たい、と本気で思った。
でも、叶う確率は0パーセントに近く、ましてやアドベンチャーチックな旅だなんて、有り得る話じゃない。
そう、有り得ないんだから。