サイレント
少しの間を置いて樹里が「わかった」と言った。

『明日、5時にハジメくんとこの図書館の駐車場に行くから。寒くないように図書館の中で待ってて』

「うん、待ってる。先生こそ雪道運転気をつけて」

『じゃあまた明日ね』

「バイバイ」

樹里が電話を切るのを待って一は電話を閉じる。
傘に積もった雪を払い落とし、一はクリーニング店の中へ足を踏み入れた。



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