サイレント
てっきり待ち合わせて二人でどこかに行くのかと思っていたら二人はあっさりと別れた。
芹沢が自転車で帰っていくのを見送って彼女が再び祥子を振り返る。
驚いてその場を立ち去ろうとすると、芹沢の彼女はにこりと笑って祥子に手招きした。
まさか、と周りを見渡すが呼ばれているのはどう考えても自分だった。
祥子はどうしよう、とかなりオロオロしながらも慌てて学習室に戻り、勉強道具の類を鞄に詰め込むと芹沢の彼女の待つ駐車場へと走った。
「こんにちは」
祥子が来るのを寒い中待っていた芹沢の彼女はそう言って笑った。
「こ、こんにちは」
「確かハジメくんのクラスの子だよね」
「うん……」
祥子は緊張して何がなんだかわからず声が上擦る。
「少し、お茶でもしない?」
「えっ!?」
「奢るから。いいお店知ってる?」
芹沢が自転車で帰っていくのを見送って彼女が再び祥子を振り返る。
驚いてその場を立ち去ろうとすると、芹沢の彼女はにこりと笑って祥子に手招きした。
まさか、と周りを見渡すが呼ばれているのはどう考えても自分だった。
祥子はどうしよう、とかなりオロオロしながらも慌てて学習室に戻り、勉強道具の類を鞄に詰め込むと芹沢の彼女の待つ駐車場へと走った。
「こんにちは」
祥子が来るのを寒い中待っていた芹沢の彼女はそう言って笑った。
「こ、こんにちは」
「確かハジメくんのクラスの子だよね」
「うん……」
祥子は緊張して何がなんだかわからず声が上擦る。
「少し、お茶でもしない?」
「えっ!?」
「奢るから。いいお店知ってる?」