サイレント
『俺こないだ携帯のデータ整理してたらそこのURL見つけてさ。懐かしくてアクセスしてみたんだけど、小説にパスワードがかかっちゃってて読めなくなってた』
あれから何年も経っているのだ。個人のホームページなんて閉鎖されていてもおかしくない。
『あ、そう』
『……今だからこそお前に読んでもらいたかったんだけどさ。まあ、一応URLだけ送っとく。見れないけどな』
そう書かれた相沢からのメールの最後にURLが添付されていた。
一はそのままボタンを押した。
接続中と画面に文字が表示されて、すぐにホームページにつながった。
真っ白な背景にぽつん、と本棚という文字だけが書かれていた。
ホームページのタイトルも何も書かれていない。
本棚から中へ入るとそこには作者からのコメントがあった。
『突然ですが、小説にパスワードをつけさせていただくことにしました。理由は、更新があまり出来なくなってしまったのと、ここに書いた事を不特定多数の人に読まれることが怖くなってしまったからです。今まで足を運んでくださった方々には本当に申し訳ないです』
あれから何年も経っているのだ。個人のホームページなんて閉鎖されていてもおかしくない。
『あ、そう』
『……今だからこそお前に読んでもらいたかったんだけどさ。まあ、一応URLだけ送っとく。見れないけどな』
そう書かれた相沢からのメールの最後にURLが添付されていた。
一はそのままボタンを押した。
接続中と画面に文字が表示されて、すぐにホームページにつながった。
真っ白な背景にぽつん、と本棚という文字だけが書かれていた。
ホームページのタイトルも何も書かれていない。
本棚から中へ入るとそこには作者からのコメントがあった。
『突然ですが、小説にパスワードをつけさせていただくことにしました。理由は、更新があまり出来なくなってしまったのと、ここに書いた事を不特定多数の人に読まれることが怖くなってしまったからです。今まで足を運んでくださった方々には本当に申し訳ないです』