サイレント
部屋を出ていこうとする兄の背中を見つめながら幸子は考えた。
兄が何かを知っているはずもないけれど。
けれど自分の考えを誰かに同意して欲しかった。
「ねえ兄貴」
「ん?」兄が振り返る。
何故だか緊張して声が上擦った。
「金城先生と芹沢一って、あやしくない?」
笑われるかも、しれない。
何馬鹿なこと言ってんだと呆れられるかもしれない。
けれど聞きたかった。
兄が何かを知っているはずもないけれど。
けれど自分の考えを誰かに同意して欲しかった。
「ねえ兄貴」
「ん?」兄が振り返る。
何故だか緊張して声が上擦った。
「金城先生と芹沢一って、あやしくない?」
笑われるかも、しれない。
何馬鹿なこと言ってんだと呆れられるかもしれない。
けれど聞きたかった。