あなたの隣で生きていきたい。
好き、です。
2月14日、バレンタイン。
私はこれからある男の子に告白する
毎年友チョコとしてチョコはあげてた
だけど今年は…本命として渡すんだ
受け取ってくれるかな…
ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー
ーついに本番…
噛まずに言えるかな?
緊張の面持ちでインターホンを鳴らす
…呼び出し音が三回鳴ったところで彼が出た
「はい、佐原です。…葩?」
「うん」
「家入る?」
返事をする前にドアが開けられた
えっ…玄関前で良かったのに!
余計緊張する!!
でも今から断るのは失礼だから…
おじゃまします…
ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー
そして訪れた彼の家。
…ん?ご家族の方がいらっしゃらない?
ま、まさか…の…二人きりか…
さっさと渡して告白して帰ろう。うん。
「あ、あのねっ…これ…チョコ作ったから…」
「おう、わざわざ毎年さんきゅー」
よし、チョコは無事に渡せた。問題はこの後。
「わ、私…あなたのことがちゅきです!」
あ、噛んだ。
というか今考えたら言葉の順序がおかしい気がしてならない…
失敗した…
そう思って諦めた時。
彼が驚いた顔をして
「…え?マジ?……実は俺もお前のこと好きだったんだけど…」
…へ?!
「嘘でしょ?!」
「いやいや、ホント。」
私達両思いだったのか…それにお互い何年間も気がつかなかったなんて。
「じゃあ…付き合う?」
「え、私なんかが隣にいていいの?」
「お前なぁ…俺はお前がいいの!」
そう言われたら何も言い返せない
恥ずかしい…
でも、折角両思いって分かったから。
「…じゃあ、これからは彼女としてよろしくお願いします!」
「固いな」
「…礼儀正しい方がいいじゃん」
「ぷっ、まぁよろしくな」
笑われたし、告白なんて噛んだけど。
その先にあるものは幸せでした
きっと私が愛する人は、この人が最初で最後だから
末長くよろしくね
恋をする人は、いつか必ず幸せになれる
あなたが人生をかけて愛せる人と巡り会えますように…