離れていても
時計
前は毎日のように一緒に居たから同じ空間に居ることが当たり前だった。

どんな時も一緒に居た。

私が泣いてる時は泣き止むまで側に居てくれた。

大好きなキャンディを持ってきてくれた。

好きな色の色鉛筆を分けてくれた。

少し大きくなって喧嘩した時は『ごめん』なんて言わない、とか言っていたのに彼からいつも折れてくれた。


少しの間会わないだけで気持ちは変わるものなのだろうか。

切ないような、苦しいような。

飲み物ので言うと、砂糖の入っていないアールグレイのような、濃くしてしまったココアのような。

少しほろ苦いような味。

ココアといえば、ドハはココアが大好きだった。


それなのに、この前ココアをあげたら
要らないと言われてしまった。


もう、本当に彼が分からない。

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