金曜日の放課後、君と。




──ガラッ




ドアを開けると、今では見慣れてしまった少し癖のあるサラサラな黒髪。





それだけで、わたしは不覚にもドキドキしちゃうんだ。







「先輩!こんにちは!お久しぶりです」





わたしはカウンターで真面目に仕事をしている先輩に声をかけた。








「声が大きい、うるさい」





むむ、相変わらず冷たい…






「だって先輩に会えるの楽しみにしてたんですもん!!しょうがないじゃないですか!」








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