金曜日の放課後、君と。






「…よくそんな恥ずかしいこと言えるね。あとしょうがなくないから、ここ図書室だから静かにして」






仏頂面をしている先輩に少し怯えるわたし。



ど、どうしよう……怒らせちゃった…?!



「せ、先輩、ごっごめんなさい… 怒ってます…?よね……… もう来ない方がいいですかね……」




段々と小さくなっていく声。




自分で言ってて悲しくなる。





来週も再来週もずっとここに来たいのに。





だって金曜日担当の、図書委員の先輩とは週に1度、この時間しか会えないから。





でも、運が良ければ校舎でもたまに会うけど、学年によって校舎が分かれてるから会える確率はかなり低い。






< 3 / 26 >

この作品をシェア

pagetop