金曜日の放課後、君と。
もう来るなって言われたらどうしよう……
そんなことを考えていたら、いつの間にか目に涙が溜まっていて、視界がぼやけていた。
「なんで涙目になってんの。ほら早く拭いて。俺別に怒ってないし」
「…え、怒ってないんですか…?」
「うん。てか、来ない方がいいも何も図書室は誰でも利用していいんだから勝手にすれば?」
その言葉を聞いただけで、わたしの涙は一気に引いた。
ぶっきらぼうな言い方だけど、やっぱり先輩は優しい。