エルドラドステージ
果てない旅の先
東にエルドラドがある
つい最近、聞いた噂だ。
あてない噂ではあるが3人は東に向かう。

生きてるから生きる、それだけの人生だ。
時間はたっぷりある。

地球上のものすべてのものはその存在に何かしらの意味があるという。
空飛ぶつばめにも足元の小さなアリにも、生まれたからには何か意味がある。

誰かの人生に一時でも関わり、彼の心に何かしらの想いを抱かせる。それだけで意味があるという。たとえそれが憎悪であっても、だ。

エルドラド
そこは幸福の国。
戦いも貧困もない、あたたかな場所。

生きているから生きなければならない。
そこに行けば、そんな想いからは逃れられるのだろうか。生きていることを、その意味をもっと知ることができるのだろうか。

人はみんな、そんなことはないと言う。そもそもそんな国は存在しえないと言う。
いつから始まり、誰と誰が戦ってるのかすらわからなくなった混沌とした世界。

エルドラドはその世界に少しだけ夢を持たせてくれてるだけだという。

3人は信じてみた。
探すだけで人生に意味があると実感できるようだった。
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