エルドラドステージ
ちょうどその時、園の向こうからケイコが恒例のお茶の時間を呼びかけた。
「あ、シュウ、おやつの時間だよ。先に行ってらっしゃい。ボクらもすぐに行くからってケイコに伝えてくれるかな。」
シュウはカイザーの言葉を聞いてか聞かずかの勢いでケイコのもとに走って行った。
シュウも砂漠の子どもだった。
ある日、三人と同じように流砂と一緒にここに来た。あの辛い砂漠をどうやって生きたのか、たった独りだった。
もちろん彼にもバニッシュ処理は施されており、その頃の記憶はない。シュウという名はカイザーがつけたのだと言う。
身よりのない子ども全てをカイザーが世話するのではない。
シュウは少し注意をしなければならない部分があった。
「彼は、ある能力が高すぎるのです。バニッシュをしてもどうしてもその能力だけは潜在的にあるものなのか、消えません。」
砂漠から来た人間の多くは何らかの能力に長けているが、たいていは登のような戦闘能力だ。砂漠で生き残る者の多くはそういった能力を持つがゆえに生き残っている。
しかし、シュウのそれは違った。
「あ、シュウ、おやつの時間だよ。先に行ってらっしゃい。ボクらもすぐに行くからってケイコに伝えてくれるかな。」
シュウはカイザーの言葉を聞いてか聞かずかの勢いでケイコのもとに走って行った。
シュウも砂漠の子どもだった。
ある日、三人と同じように流砂と一緒にここに来た。あの辛い砂漠をどうやって生きたのか、たった独りだった。
もちろん彼にもバニッシュ処理は施されており、その頃の記憶はない。シュウという名はカイザーがつけたのだと言う。
身よりのない子ども全てをカイザーが世話するのではない。
シュウは少し注意をしなければならない部分があった。
「彼は、ある能力が高すぎるのです。バニッシュをしてもどうしてもその能力だけは潜在的にあるものなのか、消えません。」
砂漠から来た人間の多くは何らかの能力に長けているが、たいていは登のような戦闘能力だ。砂漠で生き残る者の多くはそういった能力を持つがゆえに生き残っている。
しかし、シュウのそれは違った。