エルドラドステージ
「エリアNW−0417にて緊急事態発生!生命維持装置、ライフ装置、共に反応なし!」
瞬く間にコントロールルーム職員が三人を囲んだ。
職員の一人がシュウの腕を掴んだ時、登は思わずシュウを抱き上げて剣を抜いた。
「…来るな!」
剣先をピクリとも動かさず、相手の喉元に突き付けている登の戦闘値は、まるで彼の背後で津波が立ち上がるかのように不気味な音を立てて上がっていった。
こんな時、章はたまらなく登を美しいと思う。
戦いの女神のように、しなやかで力強く、そして美しい。
この美しさに気付かない者が、己の力がこの女神を制することが出来ると思い違いをして戦いを挑んでくる。
しかし女神はその愚かさを許しはしない。
職員が突き付けられた剣に目を奪われるふりをして、森の中のコントロールキーを動かして応戦しようとした。
その瞬間。
登の剣は手に持つキーを彼の手首ごと真二つに斬って落とした。
章が思わず目をそむけた時、武が章の後ろから飛び出して今度は職員の身体ごと半分に斬った。
と、同時に小さな爆発が起こった。
「アンドロイドですよ。」
いつのまにかカイザーがそこにいた。
「…とりあえずここから出ましょうか。」
先ほどまで激しい混乱にあった森が、ひとつの生命も感じないほどの静寂に変わっていた。
まるで砂漠で見続けていた廃墟のように。
瞬く間にコントロールルーム職員が三人を囲んだ。
職員の一人がシュウの腕を掴んだ時、登は思わずシュウを抱き上げて剣を抜いた。
「…来るな!」
剣先をピクリとも動かさず、相手の喉元に突き付けている登の戦闘値は、まるで彼の背後で津波が立ち上がるかのように不気味な音を立てて上がっていった。
こんな時、章はたまらなく登を美しいと思う。
戦いの女神のように、しなやかで力強く、そして美しい。
この美しさに気付かない者が、己の力がこの女神を制することが出来ると思い違いをして戦いを挑んでくる。
しかし女神はその愚かさを許しはしない。
職員が突き付けられた剣に目を奪われるふりをして、森の中のコントロールキーを動かして応戦しようとした。
その瞬間。
登の剣は手に持つキーを彼の手首ごと真二つに斬って落とした。
章が思わず目をそむけた時、武が章の後ろから飛び出して今度は職員の身体ごと半分に斬った。
と、同時に小さな爆発が起こった。
「アンドロイドですよ。」
いつのまにかカイザーがそこにいた。
「…とりあえずここから出ましょうか。」
先ほどまで激しい混乱にあった森が、ひとつの生命も感じないほどの静寂に変わっていた。
まるで砂漠で見続けていた廃墟のように。