Summer Snow
それからは、いつもと同じように授業が終わり……
帰りの準備をして、普通に帰るハズだった。
「ゆーきなッ! 今日、隣のクラスに転校生が来たんだってェ!」
だから何。
私はあんたとはかかわりたくない。
でも、それを口にできないのは、私の弱さ…。
「そうなんだ…それで??」
「雪菜、朝話してたでしょ?」
「うん。多分」
私は、彼の事を全然おぼえていなかった。
ただ、誰かと話した記憶はあった。