愛のカタチ
「そっか!わかった」
と言って、賢司はポケットから取り出し、そっと私の掌に乗せた。
「ありがとう」
掌の中で、輝く賢司のストラップ。
ついさっきまで、賢司に触れられていたんだと思うと、愛しくて優しく握り締めた。
そんな私の姿に、ニコッと笑みを浮かべた賢司。
「よし、今度こそ行くか!あんまり待たせると、煩いからな!」
「うん」
頷き、賢司のあとを追った。
私の周りを心地よい風が吹き抜けた。