愛のカタチ
ハァ…ハァ…
久しぶりに思い切り走った。 夜のグラウンドを。
乱れた呼吸を落ち着かせていると、容赦ない言葉が次々と飛んだ。
「ホントおまえら遅せーよ!いい加減、どんだけ待たせんだよ!」
足元のサッカーボールに腰を下ろした木場くんが、怒りを顕にしている。
「ほんとホント!イチャイチャするのもほどほどにしてもらわないとねぇ〜」
百合と美沙が、申し合わせたように口を揃える。
さらに、松本くんまでもが
「おまえらが来ないうちにミニゲームしてたら、この汗だよ!気持ち悪りぃ…」
と言いながら、シャツまで脱ぎだし、上半身裸になった。
あっという間に、筋肉質の身体が目の前に晒された。