愛のカタチ
第9章 夢のような時間
「さてと……
全員揃ったところで始めますかぁ!」


「今から何するの?」


「これ!」


指差す方向を見ると、どこから見つけてきたのか、サッカーボールにテニスラケットまである。



「えっ?!まさか、私たちもやるの?」


コクンと頷く姿に、思いっきり顔が引きつった。



元々、運動が苦手だ。
おまけに、テニスなんて、やったことがない。



美沙はバレー部、百合はテニス部。二人とも、バリバリの体育会系だ。



それに対し、一人、文化部の私。いくらハンデが貰えると言っても……。



この状況に逃げ出したくなった。 



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