愛のカタチ
ドキドキそわそわ…… 


試験を間近に控えた受験生のように、気持ちが高ぶった。 


結局、順位など関係なく、全員『秘密』を告白することに――。 


次々と明かされていく『秘密』に『えぇー?』とか、『信じられない』と言った言葉が飛び交う。 


中でも、男の子のエピソードには、腹を抱えて笑い転げた。


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修学旅行のとき、先生の部屋でカツラを発見し、わざと食堂に置いた… 


夜の学校に忍び込んで、屋上で花火をやっていたら、通報されて友達を置いて逃げた… 


パチスロで思いっきり出していたら、生徒指導に見付かって、『内緒にするから玉よこせ』って言ったくせに、停学になった…


化学の秋葉先生が、ラブホから出てくるところに鉢合わせた…


数学の山下先生に、卒業後、告白された… 










この『秘密』を境に、事態は思わぬ方向に進んだ。 

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