愛のカタチ
「ごめん…」
苦笑いを浮かべ、頭を項垂れた。
少し歩いた先に、外灯に照らされた小さな公園があった。
ひとまず、ここで休むことにした。
しんと静まり返った公園。
ブランコと滑り台、それに小さな砂場が申し訳程度に置かれていた。
その隅にあるベンチに腰を下ろし、すぐさまパンプスを脱ぐと、ストッキングに皮が張り付いていた。
「うわっ…!痛そうだな」
「うん、ちょっとだけ。
でも、情けない…こんな格好!」
せっかく楽しみにしていた同窓会だったのに……。
おまけに好きだった人に、こんな姿を見せるなんて……。
好き…だった…人……?
自分の中で、違和感を感じた瞬間だった。