愛のカタチ

――と、突然、襲った胃の膨満感。


芋の食べ過ぎだろうか? 


ゲップが止まらず、水をいくら飲んでも治まらない。


その日は、深夜まで胃の不快感に悩まされた。


拓也が帰ってきたときも、トイレで苦しんでいるときだった。 


尋常でない様子に、さすがの拓也も驚き、背中を優しくさすってくれた。 


ベッドに入ったのは、深夜2時。 


「多分、食べ過ぎだと思うけど、念の為、明日、内科でよく診てもらえよ」


そう言って、拓也は眠りに就いた。 


私は、なかなか眠れないでいた。


まさか……よね。 


そんなはずはない、と自分に言い聞かせ、枕元のライトを消した。




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