愛のカタチ
暖かな昼下がりのことだった。
洗濯を済ませると、ひどい倦怠感で、すぐさまベッドに横になっていた。
〜♪〜♪〜♪〜
静かな部屋に、携帯電話が着信を報せた。
携帯のディスプレイに映るその名前に、胸が騒ぎだした。
出ようか出るまいか、迷っているうちに、着信音が途切れた。
〜♪〜♪〜♪〜
5分と経たないうちに、すぐさま携帯が再び鳴り出した。
ふぅ〜っと、一度大きく息を吐くと、通話ボタンを押した。
「はい」
「もしもし?
あれ、声が擦(かす)れてるけど、もしかして寝てた?」
「うん。なんだか、最近、調子が悪くて横になってたの」
「風邪?」
「たぶん……」
「病院に行ったの?」
「ううん。行ってないよ」