愛のカタチ
「いいじゃん!今どき、そんなの関係ないよ!本当によかったね。おめでとう!」
電話越しから聞こえる百合の弾んだ声。
照れながらも、嬉しそうな笑みを浮かべる百合の様子が容易に想像できた。
高校時代からの想いを貫き通した百合と木場くん。
回り道をしたけれど、今、こうして二人の新たなスタートが切れたことは、友人としても嬉しいし、羨ましくも思える。
“二人の未来に幸あれ”
そう願わずには、いられなかった。
「安定期に入るまでは、あまり無理しないようにね。身体が辛いときは、木場くんに助けてもらってね!」
「うん。ありがとう!また連絡するね。それじゃ~」