愛のカタチ
通話を終えると、その場を温かい空気が流れるようだった。
そばにいた拓也も、話の内容から凡そのことは見当がついたようで、一言「よかったな!」と微笑んだ。
そんな拓也に、頷き、微笑み返した。
そして、何気なく、自分のお腹に手を当ててみた。
私のお腹には――…。
ここ数日、起こっている体調の変化に、確信めいたものが働いていた。
――…間違いない。
このときすでに、病院へ行く決心はついていた。