愛のカタチ
「――真理?」
「あのね……今日は、拓也に大事な話があるの」
「……大事な話?!なんだよ、急に改まって。まさか、別れるとか言いだすんじゃないよな?」
「そんなんじゃないよ!でも、いい話かどうかは、拓也次第だと思う」
「えっ?……俺次第!?なんだよ、ますます怖くなってきたよ」
「そんな怖い話じゃないよ」
「なんだよ、早く言ってくれよ」
「うん……驚かないで聞いてね。実はね、赤ちゃんができたの」
「――赤ちゃん!?マジで?」
コクンと頷くと、拓也は持っていたグラスを倒しそうになり、慌ててテーブルに置いた。
「本当なのか?」
目を大きく見開いた拓也は、もう一度、確認すると、ガッツポーズをして、身体全体で喜びを表した。
「喜んでくれるの?」
「当たり前だろう。俺と真理の子供だよ!嬉しくないはずないだろう」
拓也―――…。