愛のカタチ
それからは、男の子だったら一緒にキャッチボールがしたいだとか、女の子なら嫁に行かせないだとか……
これから生まれてくるであろうお腹の赤ちゃんについて、夜が更けるまで語り合った。
まだ米粒大の赤ちゃんの写真を何度も手に取り、眺める拓也。
「どんな子なんだろうなぁ。真理に似た可愛い子ならいいなぁ」と、すっかり父親ぶりを発揮していた。
――そんな拓也が意外だった。
嬉しそうに夢を語る拓也が、子供のように可愛らしくて……
ふと、彼に初めて会った頃を思い出した――。