愛のカタチ
暗闇の中でも、目を凝らすと相手の顔がよく見える。 


――と、


いつのまに来たんだろう。私の背中には、拓也の体があった。 



拓也の太い腕が、後ろから私をギュッと包み込む。 


「たく…や……」



「真理、これからもよろしくね!」



耳元で囁くと同時に、抱き締める腕が、一層強まった。 




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