愛のカタチ
そのまま、二人は寝室に傾れ込んだ。 



「拓也、ごめんね。私、二人で選ぼうと思って、プレゼント用意してなかったの」



「そんなの気にすんなよ!プレゼントは、真理でいいんだから」 



「拓也……」



軋むベッドの音。


汗ばむ二人の甘美な声。


遠くから聞こえてくる船の汽笛。 



時折、夜風が汗ばんだ体を冷やしてくれた。 




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