愛のカタチ
そのまま眠りに就いてしまった二人。 



夜中に目が覚めた私は、隣に眠る拓也を起こさないように、そっとベッドから起き上がった。



リビングへ戻ると、ダイニングテーブルの上に置き去りにされたケーキが目に入った。 



……しまった。
出しっぱなしだったんだ。


すぐさま、ロウソクだけ抜いて冷蔵庫に入れた。



昨夜のことを思い出すと、少しだけ恥ずかしくなった。 



……そうだ!
手紙をもらっていたんだっけ。 



拓也からの二つめのプレゼントを思い出し、キャンドルと手紙を手に、リビングのソファーに腰掛けた。 




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