愛のカタチ
エピローグ
数年後――
新緑が眩しい初夏の午後。
大きなケヤキの並木道を通って、近所の公園へ娘の真央(まお)と一緒に三輪車でやってきた。
道すがら小枝や葉っぱを拾ったり、綺麗な石探しに夢中になったり……。
「ママ、一緒にお料理しよう!」
お砂場が大好きで、ゼリーやヨーグルトのカップで次々とご飯を作り始める真央。
「これ、貸して?」
「うん、いいよ」
最近では、お友達とスコップやおもちゃの貸し借りもできるようになってきた。
子供と3人で過ごす幸せな日々。
拓也にそっくりな真央は、義父母も可愛くて仕方のない様子。