愛のカタチ
トレイの上に、ティーポットとカップ、そしてお菓子を楕円形の真っ白な皿に乗せた。 


「よし、と」



三人掛けの皮張りのソファーに座り直し、ふーふー冷ましながらアップルティーを口に含ませた。 



「ん……美味しい」



もう一度、雑誌を手に取り、特集記事に目を遣った。 


『結婚の決め手!――私はこれで彼と結婚しました』


経済力やら学歴やら、さらには見た目まで……



さまざまな言葉が誌面の中で踊っている。 




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