愛のカタチ
拓也のことを考えるだけで、だんだん苛ついてくる。


仕事の付き合いも分かる。広告代理店に勤める拓也にとって、得意先というのは大切なお客様。



そのお客様に、接待もしなくちゃならない。



今どき、接待だなんて、馬鹿げてるけど…。おまけに、自腹だなんて!



戦場のような場所で、日々、満身創痍で働いているのだから、もちろん、同情もするし、感謝もしている。


でも――



もう少し気遣いとか、あっても罰が当たらないと思うのだけど…。



それは、我儘なのかな…?


怒りがおさまらないから、お風呂にでもゆっくり浸かろう。



ストレスは、美容の大敵だから。 



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