愛のカタチ
「みんな真理のこと、いいお嫁さんだな、って言ってたよ!俺も鼻が高いよ。まぁ、当然だけどな」
晩酌しながら、上機嫌で話す拓也。私もまんざら悪い気はしなかった。
「真理には感謝してるよ。いつもありがとうな」
グラスを傾けながら、ほろ酔い気分で饒舌な拓也。
面と向かって誉められると、なんだか照れ臭い。
「明日の同窓会で、真理を見て、変な気を起こす奴がいなきゃいいけど」
「何、馬鹿なこと言ってるのよ!そんな人いるわけないでしょ!」
「いやー、わからないって!真理は綺麗だからな」
照れ隠しもあって、ガチャガチャと音を立てながら食器を片付け始めた。
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その日の晩、久しぶりに二人は肌を重ねた。
明かりが消された部屋。
カーテンの隙間からは、月の明かりが差し込んでいた。