愛のカタチ
第6章 高鳴る鼓動
二次会は、『四季彩』のある北口とは反対の南口にあるカラオケボックスに決まった。
ぞろぞろと、みんなで駅前の大きな歩道橋を渡り、目的地を目指した。
一次会であまり話せなかった友達とも、歩きながら会話を楽しんだ。
――着いた。
人数が多いから部屋を三部屋に分けることになった。
部屋割りは、またしてもクジ。
恐る恐る部屋へ入ると……
そこには、美沙や百合など親しいメンバーの姿があり、ホッとした。
――と、急に、真後ろのドアが開いた。
振り返ると……
そこには賢司がいた。
胸が、ドクン…ドクン…と波を打ち、その場に立ちすくんだ。