林檎の木

突然上から声がした。

聞いたことのある声。

憎たらしい声。

「やっぱりお前かよ。」

そこには同じクラスでよく遊ぶグループの1人

拓がいた。

「さっき彩といなかった?」

そうやって彩にだけ優しい!!

ひいきだ、ひいき!


拓はサッカー好きなバカ。

いっつもうちにひどいくせにほかの人にはいい顔しちゃって!


「康君とお話中。」

「それでぼっちか!」

「もううるさいな!」


あたしはしっしと拓を追い返した。


「ひっで」

「ひどくない。さっさと帰れ!」




< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop