林檎の木


「不敵な笑みだな。」

ニコニコしながら帰ってきた彩。

そうとういいことがあったんだろう。



「ニヤニヤしないでください。」


彩に言うと、あたしに抱きついてきた。

「え?! なに?!」

「かっこよかったー!!」


そういうことかよ。


「あ、拓が頑張れだって。」

バスを指さしながら言うと、

彩はバスを見て手を振った。

拓に手を振ったのかな?

すると拓が窓を開け、手を振った。


「ありがとー!!」


彩が大きい声で言うと、


「おー!!」


なんだこの言い合い!

康君嫉妬しちゃうぞ!



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